■Official髭男dism『ビンテージ』
ついに?Aサマもツイートで触れたヒゲダン。
まぁ、本来この手の捻ったポップスバンドは、小田御大を頂点とする傘下に入り、それこそスタレビとかKANなんかのフェスに出たり、秦基博やスキマスイッチといったオーガスタ系のイベントに呼ばれたり…と展開していくのが定石のキャリアパスだったりするわけですが。
んで、ヒゲダンがアタマひとつ抜け出したのは…
そのフローに乗らなかったから
だと思ったりもするわけですがw
お笑い第七世代じゃないですが、「サザン?、ユーミン?、ふーんだから?」て感じの雰囲気が良いです。
そんな話は置いといて、今回紹介する楽曲『ビンテージ』。
いやーーー超名曲。
シンプルな楽曲、アレンジだからこそバンドの“深み”を堪能できる楽曲ですね。
「ドラム、ギター、ベースにローズ」という最小構成でここまで“聞かせる”演奏力よ。
全編を通して楽器選びから、録音機材、MIX、マスタリングまでの全行程において、楽曲タイトル「ビンテージ」をテーマに丁寧に丁寧に処理されたアナログ感あふれるサウンドにグッときまくりです。
1番Aメロのゴーストノートで切ない気持ちにさせられるドラムのサウンド・プレイなどもう熟練の域。
そこにビートルズ風のコーラス、ジョージハリスンやオールマンを思わせる極上のスライドギター。
“若者向けの皮を被ったオヤジホイホイ”の本領発揮w
令和のヒットチャートのトップを走るバンドで、あんだけ渋いスライドギターを聴ける幸せといったら、と。
メロディーの美しさ、ボーカルワークの巧みさは言うまでもないところ。
ド頭でグッと掴まれる感じが見事です。
歌詞も良い。
https://www.uta-net.com/song/275308/
キレイとは傷跡がないことじゃない
傷さえ愛しいというキセキだ
楽器とか時計、車など、そっち系に嗜好がある人には”バシッ”っとハマる表現ですな。
何というか…”ヒゲダンに抵抗がある人”にオススメな曲だと感じるので、pretenderにピンと来ていない人に聴いてほしいですね。
コメント
良いですね!乗りにノッてる方達は何創っても良い!と感じてしまいます。ただのミーハーなんでしょうか?
音楽無知なんですがあのビヨンビヨンしてるのがスライドギターですよね?レトロさよりむしろ新しい!って感じました。「Girl」のスペインギター聴いたときを思い出します。斬新…!って思ったものです…
最近発売当時はイマイチだな〜と思ってあんまり聴いてなかった「Scene Ⅲ」を何気なく聴いたらすんごくよかったんです!寝かせると良いってこともあるんですね〜
無双モードですね、多分今はテキトーに書いても名曲になる感覚な気がしますw
>ビヨンビヨンしてるのがスライドギター
そうです。
チャゲアス関係だと「めぐり逢い」や「L&R」なんかで使われている奏法です。
>「Scene Ⅲ」を何気なく聴いたらすんごくよかった
あのあたりの作品って既発のシングルが多くて新鮮味が無かったり、ボリューム的に物足りなかったりと「質」とは違う部分でイマイチ感を感じてるところもあるので、間を開けて聞くといい感じなのは分かりますね。
「not at all」とかもそんな印象ですね。