レポ後半、本編感想文です。
※どネタバレなのでご注意を。
会場に入るとステージのバックにビートルズ好きにはニヤっとするしかないアルバムのアートワークが“ドン”。
しかもこれ、ただのタペストリーじゃなくて照明が組み込まれた大道具。
1000人規模のライブハウスで、あのセットを持ち込むのって結構大変な気がするんですが、ここにも気合を感じます。
そしてステージ上には、またもビートルズ好きにはグッとくるしかないVOXのアンプに茶色のリッケンバッカーがドッシリ。
否が応でもテンションが上がります。
定刻を過ぎたあたりでBGM(「好きさ 好きさ 好きさ」って洋楽のカバーなのね?)のボリュームが大きくなり暗転、メンバーに続いてChage登場。
モッズスタイルのグレーの3Pスーツが素直にカッコいい。
アルバム&ツアータイトル通りに西川先生のSGがノイズを放ち、極上の“フィードバック”(※)が響きます。
※ギターのフィードバック奏法
ギターを大音量で鳴らしっぱにすると、アンプとギターのマイクの間で音が回って“キーー―ン”んという永続的な高音が発生する…て書いてもなんのこっちゃですが…よーするにカラオケ行ったときにマイクをスピーカーに向けたら起きる”ハウリング”の事。
それをギターではカッチョ良く「フィードバック」といい、それを駆使した奏法を「フィードバック奏法」と言いいます。
これを前奏に使った曲でチョー有名なのがビートルズの「I feel Fine」、ちなみにこのフィードバックはエレキギターではなくギブソンのエレアコを使用したものらしい。
以上、ギター豆知識でした。
てなわけでその「I Feel Fine」バリにリフがカッコいい新曲『Kitsch Kiss Yeah Yeah』でスタート。
もう誰しもがこれで始まると思ってるわけですが、“期待通りのものが来た”ことへの快感ってのもありますね。
2曲目は、僕が元々大好きな『たどり着いたらいつも雨降り』。
世の中的にはモップスの曲なんでしょうが、僕がこの曲を知ったのは「子供バンド」、うじきつよしでございます。
んで吉田拓郎の曲で一番好きな曲のひとつ。
選曲とアルバムのアートワークを見た時点で、ビートルズサウンド全開なんだと思ってたら、なんと“ジャーニー”。
中期チャゲアスを思わせるAORサウンドで攻めてくるあたりは流石、絶妙の裏切りです。
メドレーでつながる「あの時君は若かった」は割とどうでも良かったりするんですが(苦笑)、最高の曲を最高の歌・アレンジで聴けた幸福感を味わいました。
んでMC。
まぁこれはチャッピーなる集団がいくらでも語ると思うんで割愛。
このライブ、ひとつだけ重箱の隅をツッコむならば…
あのMC開けはチャゲアス曲だろ!!
超名曲であり代表曲『勇気の言葉』を、”お前じゃない”感を持って聴くことになるとは思いませんでしたw
続いて…イントロからAメロ…口ずさめるんだよ…いい曲なんだよぉ~と思いながら「タイトルぅ~~~!?」とのたうち回ってたらサビが来た『Hello』
あれやこれや考えても音のひとつ位する感じで…
たしかマルチのトリビュートの時もやってたような??いい曲です、ハイ。
ここでアコースティックセットへ。
一発目は『蛍』
いーねー。
絶頂期のアルバム「RED HLL」収録曲、当時から好きな曲です。
前半で書いたようにKB氏のブルージーなギターが素晴らしかったです。
007を織り込むアレンジも素敵でした。
続いての『Mimosa』も引き続きジャジーに。
倍テンする感じとか、こういうオールドスタイルのジャズもどきみたいなのはキャラにも似合いますね。
続いてエーちゃんカバー『二人だけ』
キャロルとの接点は“ヤベー位に喧嘩別れした繋がり”ですかね(笑えねー)
そしてお久の『夢の飛礫』。
“スンバライ”のひと言。
ぶっちゃけチャゲアスのライブで聴いてた時より印象が良かったっす…。
最近のChageソロ、歳とると多くなりがちな中盤のバラードを逆にコンパクトにまとめているのは好印象です。
そして怒涛の後半戦。
オープニングはまたまたサビまでタイトルがあやふやな…『Well, Well, Well』(ファンを名乗るな)
そしてここ最近のライブでは最大のキラーチューンとなっている『もうひとつのLOVE SONG』
ここまでは想定通り、正気を保ててました。
ここからですよここから!!
オリジナルアレンジで『夢』。
ここでもリードギターをKB氏が取ることで、西川先生がノイズ作りにいそしめるという。
サイコーにカオスなサウンドにグッと引き込まれます。
ロックにリアレンジしたバージョンはやってましたが、オリジナルで聴くのは僕が行った初ライブ「LIVE UFO 93’」以来ですな(四半世紀ぶり!!)。
『夢』でかなり持っていかれているとこでお次の問題作。
ライブ参戦を決めた後の”情報断ち”でスポーツ新聞の記事をスルーしといて本当に良かった(ガッツリネタバレされてたみたいね…)
何との何と…『あきらめのBlue Day』
こんな曲、生で聴けると夢にも思ってねーーー!!
たしか歌詞違いの曲が光GENJIにあるんすよね(←これが後の大いなるフリになっていることにも注目!)
イントロのクソダセぇ~~シンセも完璧に再現、もうサイコー過ぎる。
そしてSAY YES以降のファンは映像でしか知らないあのステップを踏むサービスっぷり(意外に動けるぞChage)。
もう”最高”以外の言葉が出てこない。
こうなると普段はあんまりノレない『ナツナツ』も自然に弾けられます。
このセクションの締めは『好きさ 好きさ 好きさ~悲しき願い』
大げさなイントロから、ドカドカとメタルっぽいドラム…
えっと…
ジ・アルフィー?
GSをメタルでやるとどうしてもアルフィーっぽくなりますなw
『おまえの~すべぇ~てぇ~~』でドラムスティックを持って客席を差してましたが、元々この曲を歌ってたカーナビーツ(確か)のボーカルがドラムだったってことをどの位の客が知っているのか…苦笑
この曲、ウチら世代は「夜もヒッパレ」なんかでつのだ☆ひろや三宅裕司がドラム叩きながら歌ってたイメージでしょうかね?
まぁMCであった松井五郎氏のハナシではないですが、アルバムの空気感でライブ全体を串刺しするという意味では素晴らしい締めだったと思います。
本編ラストはアルバム曲『Love Balance』でクールダウンさせてからの『NとLの野球帽』
コイツもオリジナルアレンジ。
何気に久々だしも~グッときまくり。
あと前半で書いた今ライブのMVP・やまだなおこサマ、特にこの曲でのゴリッゴリなベースはマジで光りまくってました。
「恵美さんの『YAH YAH YAH』」「メッケンの『晴天を誉めるなら夕暮れを待て』」に並ぶ“三大エイトビートの名演”と勝手に命名させていただきますw
NLはここ最近、とても聴きたかった曲なんでホント嬉しかったです。
んで”これだけでは終わらない”アンコールへ。
アンコール1曲目は、これも“タイトルがぁ~~”とシナプスの減少を痛感した『Knockin’On The Hill』
んで次ですよ次…
“まさか×1億個”位の…
『graduation』
全曲チャゲアスで作られた、いわばチャゲアス初のブレイク作品である光GENJIのファーストアルバムのラストナンバー。
ウチら世代的にはドドドドドドド名曲。
んでさぁ…こういうこと言うのも何なんだけどやっぱASKA詞で…歌詞の内容とかも考えちゃうとさぁ…クルものが無いわきゃないというかさぁ…
ちょっと嫌な言い方ですが「ジャニー喜多川に捧ぐ」という最高のオブラートがあったのが良かったのかな、と。
あと上手いのがこの曲紹介する前のMCの裏で『Windy Road』に繋がりそうなシンセを流してるんですよね「あーWindyでラストね」と思わせておいてからの~な演出がニクいです。
こう感情が揺さぶられまくりの中で『Windy Road』。
改めて思う…この曲…もちっと売れてて、知られてていいw
あとやっぱこの曲はある程度デカいホール・アリーナだよ、紙飛行機二階席から降ってこなきゃ、と。
この楽曲・サウンド・ライブを持ってもう一発ガッツリいって、あの玉ねぎで聴く機会が欲しいなぁ、そんなことを思いました。
んで当然終わりだと思ったら『Kitsch Kiss Yeah Yeah』がリプライズ。
ビートルズのサージェントペッパー、チャゲアスtwo-fiveツアーの『ripple ring』…
リプライズ演出が大好物な僕としては、より素晴らしいエンディングでした。
いやーーー誉めるって楽しーーー、奥歯にモノが挟まらないって素敵―ーー。
そんな感じです…
というわけで、最後に改めて、
“素晴らしいライブ”は“最高の時間”
当たり前のコトを再認識しました。
<セットリスト>
01.Kitsch Kiss Yeah Yeah
02.たどりついたらいつも雨ふり~あの時君は若かった
03.勇気の言葉
04.Hello
05.蛍
06.Mimosa
07.二人だけ
08.夢の飛礫
09.Well, Well, Well
10.もうひとつのLOVE SONG
11.夢
12.あきらめのBlue Day
13.ふたりの愛ランド
14.好きさ 好きさ 好きさ~悲しき願い
15.Love Balance
16.NとLの野球帽
アンコール:
01.Knockin’On The Hill
02.graduation
03.Windy Road
04.Kitsch Kiss Yeah Yeah
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コメント
声は出てましたか?
名古屋は高音のあるポイントだけ、全くでていませんでした。
少し喉を痛めていたようで。
たしかに一部かすれたりピッチが怪しい感じの時もありましたが、まぁ全体の「気合」みたいなものが勝っていたんでそう気になりませんでしたね。
NLで下にフェイクすることが多かったのは少し残念でしたが…
夢オリジナルアレンジって涎だらだらもんですね。ちなみに僕が住んでる大阪は15日(日)でしたがB’zのライブヴューイングを先に入れてしまい行けないという凡ミス😖⤵️
7月に大阪城ホールで生で見てるしどうせDVDでたら買うので何故CHAGEにいかなかったのかと今さら後悔しております。ライブヴューイングはそれはそれで良かったですけどね。
年明け1月7日にビルボード大阪にてCHAGEのライブありますが(ちなみに前日1月6日はフェスティバルホールにてASKAのライブです、これは偶然?必然?)11月に3人目の子供生まれる予定でして産後2ヶ月で2日連続でライブ行くとか言うたら嫁さんに殺されそうなので今回は自粛しようと思います。
10月に届くLIVE DVD BOX4を見とくことにします。
コメントありがとうございます。
いやボク、B’zも見たいです~。
今回のメンバーになって初ツアー、メチャ気になったのですが。
まぁ流石に…とスルーしました…汗
お子様はおめでとうございます。
そこは心を鬼にして我慢したほうが長い目で見たら確実に幸せですw
ありがとうございます。
B’zは新メンバーになってとてもよかったです。シェーン&バリーも良かったですがどうもここ数年マンネリを感じてたので30周年で一新したのは正解かと。
会場もドームやスタジアムではなくアリーナだったのもよかったです。
B’zは30年を越えてなお凄まじい勢いで進化してる、なによりステージで演奏してる2人が心の底から楽しんでるのがひしひしと伝わってきます。同じことはサザンやミスチルからもかんじますね。それに引き換えC&Aは…苦笑
せっきーさんもどこかで書かれてましたがB’zやサザン、ミスチルと比べても全然負けていないのに現状を見ると残念であり寂しい気持ちになります(-_-;)