絶頂期の中、少しずつ見えないくらいの綻びが・・・って感じがしたりしなかったり。
■ツアー「史上最大の作戦 THE LONGEST TOUR 1993-1994」
93年スタートなんですが、まぁ93にはLIVE UFOがあったんで・・・
初めてアジアも日程に組まれたことで 話題になったロングツアー。
僕は高校受験の3日前に、周囲にボロカス言われながら幕張メッセに見に行くw
チャゲアスのレギュラーツアーでは一番好きなライブかも。
「何故君」「GUYS」「SAY YES」という大物連打でオープニングから持って行かれる。
このライブのオープニングで着ていたドイツ軍服をモチーフにしたコートはチャゲアスのツアー衣装では一番カッコいいと思う。
あとこの時の「RED HILL」のアウトロのコーラスリフレインで感覚ごと音に持って行かれるいわゆる“トリップ体験”を初めてする。
ちなみにこの後、チャゲアスのライブでここまでのトリップ体験をするのは「ALIVE IN LIVE」での「RED HILL」。CDで聞くとイマイチパッとしないんだけど、ライブでは凄く力を持つ不思議な楽曲。
後々から顧みると、ライブ的にもこのツアーでひとつの山を登り切ったという印象もあるかなぁ~。
このツアーのオープニングムービーは割と好き。当時の缶コーヒーのCMを利用したストーリー作りとかなかなか洒落が効いてますな。
でも40周年とか語ってるこのストーリー、今見ると切ねぇ~。
■シングル「HEART/NATURAL/On Your Mark」リリース
真田弘之、鈴木保奈美、武田鉄也…らが出演、テーマがヤクルトスワローズ(当時は強かった涙)…
“フジサンケイグループ感謝祭”以外の価値は皆無なGOMI映画「ヒーローインタビュー」の主題歌。
アップしてる奇特な人がいた・・・
ここに”ポニーキャニオン代表”として参加。
まぁ、この時点で既にトレンディードラマ、ヤクルト、チャゲアスすべてがオワコン化しはじめていた頃で、世の中の“おしゃれに敏感な層”あたりからは“痛い”という視線を向けられていた作品だったような…。
今振り返るとショック死しかねない“激痛”っぷりですw
望むか望まざるかこういう泥船にも乗らにゃならんのはフジとズブズブになってた必然の結果だよなぁ。
「イチ抜け」してマイペースな 活動に切り替えたKAN、1曲のブレイク程度ではブレない硬度を持っていた小田和正との大きな差を感じます…。
この映画、たしか劇場で見たかな…?当然ながら内容は全く覚えていない(なぜなら内容なんてものは存在しないからw)
楽曲自体は「YAH YAH YAH」の流れを汲むキャッチ―なロックナンバー。
しょーじき「YAH~」「何故君」ときての3曲目で食傷気味な印象もある。
2曲目の「NATURAL」は隠れた名曲、これがライブで1度も歌われてないのは勿体ない。
最後の「on your mark」は、宮崎駿のショートムービーでファン以外にも認知度が高いこともあり、3曲の中で最も知られた曲となる。ライブでも重要な場面で歌われることが多く、話題の韓国ライブのラストでASKAが涙して歌えなくなったのもこの曲。
でも個人的にはあんま好きじゃない…苦笑。
同時期同系統だと「no pain no gain」の方が歌詞がパーソナルでリアルな感じがしてグッと来ます。
なんというかね…この頃から作品・歌に「息切れ感」があるよなぁ…。
聞いた感想に「いいんだけどなんかねぇ…」というのがまとわりつくようになる。
<よだん>
迷走の一般的に分かりやすいスタートはこの曲のプロモで展開された“謎のGジャンムーブメント”な気がする。
「スーツじゃないロックなイメージでいくぜ」とイメチェンを図るも…ファッションに興味のない高校生のボクですら「?」を感じる・・・“あちゃー”な仕上がりに失笑。
流石に“違う”と思ったのか段々とトーンダウンし、結果今でいう「ジャケパン」位のひじょーに中途半端なところにテレビの衣装が落ち着いたのにまた失笑。
まぁCHAGEは元々お洒落だし、古着の使い方とか上手いから似合うんだけどねー、隣のお方が…
ワイドショーのお父さん変身計画でお馴染み、センスがないオッサンには「とりあえずスーツ」な理由がよく分かるw
■「モナコ音楽祭」出演(2回目)
去年に引き続き2年連続のモナコ(実は「SAY YES」の時にVTR出演しているので招待は3回目)。
こん時の目玉は“えんだーいやー”のホイットニーヒューストン。
もはやマイケルと共に天国、そういやこれきっかけでASKAと仲良くなったインエクセスのボーカルも早くして死んだよな…スターは大変だ…
チャゲアスは14カラットソウルを引き連れて「Sons and Daughters ?それより僕が伝えたいのは」をパフォーマンス。
前回の反省を受けて、にこやかな表情で動きのあるステージを展開、映像で見てても“伝わった”感のあるいいライブ。
パーティーでホイットニーに絶賛されたらしいw
ちなみにこのパーティーにはASKAだけ参加、CHAGEはカジノに遊びに行ったらしい。
この事、雑誌には「かる~く」書いてあったが、実際ASKAや一部スタッフ的には「CHAGEマジテメー ふざけんなっ!」って感じかと。
ASKA:分かってんのか!?国王とかホイットニーとかも来るんだよ!そこでコネ造らないと!俺ら今大事な時だろ!
CHAGE:あっ、俺そういうの興味ないし~、その手のことはお前に任せたわ~、じゃっ!
こんな感じじゃね?
ちなみにホイットニーに「相方は?」と聞かれ、アセアセしながら「疲れてホテルで…」とか答えたらしいw
まぁビジネス的に言ったらASKAが正しいわな、アーティスト的にどうかは知らんが。
この辺のエピソードを改めて読み解くと、絶頂期の最中、少しずつ隙間が出来ていく様子が伺えますのぉ。
■シングル「めぐり遭い」リリース
懲りもせずフジドラマの主題歌。
曲・詞はいいんだけど何か散漫な印象がある楽曲。
Cメロ付近にムダな展開が多いせいで体感時間がやたら長い。
ここはASKA本人がセルフカバーした時に認めてたよね。
カップリング曲「濡れた夢」も、CHAGEが「自分の中のチャゲアスのイメージを壊しにかかった曲」とか言っちゃってるあたりがまたなんとも・・・苦笑
それで下ネタって「中2か!」と。
目標もないままとにかく締切に合わせの仕事になってきてるとか、ちょっとずつ迷走の雰囲気が作品からも感じられはじめますのぉ…
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