Official髭男dism『pretender』

紅白でこの曲にやられた人も多いんじゃないでしょうか?

オッサンがこういう曲を好き好き言うのも痛い気もしますが、良いものは良い、と。

最近この曲ばっかシングルリピートしてます。

 

 

Official髭男dism『pretender』

 

 
いやー、名曲。

 
スゲーよ若者。

 

 
もうね…”作品”として完璧

 

 
と、いうわけでこの曲を、バンド齧ってたドイタオヤジが“オッサン視点”バリバリでレビューしてみようと思います。

 

この曲を聴いた最初の印象として思い浮かんだのがClassの『夏の日の1993』

米津さんとか、あいみょんなんかもそうですが、“最近の曲”といいつつ、むしろ”懐かしさ”を覚えるというのはある程度共通の感想じゃないでしょうか?

この辺はウチら世代は“最近の若い音楽は分からない”といっても、「質的」に分からないのではなく単純に「聴いてない」「知らない」ってだけかな、と。

「演歌・歌謡曲中心だったとこにビートルズが入ってきた」とか「拓郎・陽水で育ったところにYMOや小室サウンドが入ってきた」みたいな異文化に触れるような感覚は無いわけでですしね。

 
“メチャメチャ美味しいカレーに感動する”ことはあっても、“『カレー』を初めて食べた感動”てのはもうなかなか無いわけで。

 

 
まっ、それがいいか悪いかはおいといて…、と。

 

 
てなわけでこの手の最近の曲から90’J-POPの臭いを感じる人は多いと思います。

まぁ多分親がウチらよりちょっと上くらいだろうから、幼少体験でいえば納得出来るところでもあります。

 

 
んで、少し聴きこんでいった感想としては『ラブストーリーは突然に』に近いかなぁ。

 
ヒット曲の“華”がありつつ、高度な”質”も伴いまくってる感じ。

 

 
大江千里とかKAN、小田和正的な…ピアノマンが作る高度で知的なポップス。

ギタリストが主体のバンドだと絶対に出てこないw、“洗練されたオシャレ感”がダダ洩れてます。

 

 
アレンジや音色にも全く隙が無い。

イントロの素晴らしすぎるギターリフ、さりげないシンセの音選びのセンス、抜群のキックの音色など、フックとなる“美味しい”フレーズ、音色が目白押し。

 
特にキック(バスドラ)の音にメチャメチャ拘ってる感じが“今っぽい”ですね。
2番Aメロでのベースとシンクロしたグルーヴは特筆もの。
 
というかこのバンド、ベース上手すぎ。
 

 
ちょっと話が逸れるけど、このヒゲダンをはじめ、キングヌー、サチモスなど、今流行ってるバンドって余さず”ジャミロクワイ”の影響を凄く感じるんだよな。
 
幼稚園のお遊戯会でジャミロクワイ踊ったりしてたのかな?w

その辺のグルーヴが根っこに入ってるから、基本となるリズムのカッコ良さがケタ違いにレベルアップしてますね。
 

ASKAが2000年代初め頃に良く言ってた「メロディーは邦楽、リズムは洋楽」という言葉を借りれば、その“イイトコドリ”をしてるのが今のJ-POPなんでしょうね、そりゃ無敵。
 

 

 
話を戻してぷりてんだー
 

間奏での“センスの塊”なシンセソロも必聴。
ビートルズの「In my life」に匹敵する名演。

聴いてて間奏を待っちゃう。
BOOWY時代の布袋のギターソロみたいな印象です、歌メロに続いてそのままフレーズを歌える。

特に難しいことをしている訳じゃないんだけど”無くてはならない”ものとして存在感を出す「間奏の鑑」です。

 

 

とにかく頭から尻尾までオイシイ。

ラストではイントロではギターで弾いていたフレーズを、ピアノが奏でるという。
ある種クラシック的な手法ですが、これにより曲のドラマチックさがググっと増しますね。

あのリフって、初聴の段階でギター弾きからすると若干の違和感を覚えるんですが、その理由もここで解決します。

ピアノで出来たフレーズなんだな、と。

ニクいわー、ここまでくるとちょっとムカつく位に計算しつくされてる感じです。

 

 

とにかくサウンドに“ブレがない”。

これは作者およびバンドの“軸”がしっかりあって、セルフプロデュース力に長けてるからだと思います。

昔の若いバンドのように、“オトナ”なディレクターやアレンジャーがゾロゾロ入ってきて、色々口出され、それに従う感じでやったらあの音にはならんよ。
 

いやー繰り返すが…若者スゲェ

 

 

あとはそれを音源レベルでサクッと聞けるサブスクリプションってやっぱ便利で素晴らしい。

少し前までだったらテレビで“ちょっといいな”、と思っても最低「TSUTAYA行ってレンタル」の工程が必要なわけで、そのハードルを超えずにしっかり聴かずに終わるものがほとんどだったから。

「世代を超えたとこで広まる」という貢献度ではサブスクはプラスの方が大きいと思います。

 

 
※追伸
『pretender』聴いた流れでヒゲダンの代表曲をさらってみたけど『115万キロのフィルム』って曲がなかなかにチョコザイ(誉め言葉ですw)で良いです。

何というか…、狙いに狙ってる感じもあるんだけど決して嫌な感じではなく、まぁこっちも年齢的にこういう歌に”けっ!!”って反応をするほど若くもなく…と…苦笑。

 

結婚式で流すスライドショーなんかで定番になるのが浮かびますね。
ウェディング系ソングリストに木村カエラ以来、久々に割り込んでくる感じがあります。

もっと話題になってもいい曲だと思うんだよな(ボクが知らないだけ?)

 
テーマも“ベタなんだけど実はない”って絶妙なトコを突いてて、『好き』『愛してる』といった言葉を一度も使用せずにどラブソングを成立させている歌詞も秀逸。

とにかく憎たらしい”センス”をこれでもかと感じさせてくれる名曲でございます。

 

 
てなわけで各自入っている配信アプリでヒゲダンをお楽しみください。

 

 

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