紅白歌合戦

年末は「紅白6:ダウンタウン4」みたいな感じで。
不思議なことにこの2番組はザッピングしてると両方全部見た気分になれるという。

これは「どのタイミングで見始めてもイケる」プロの技が仕込まれているんだと思います。

 
さて、各所でいわれていますが、今年の紅白はNHKの悪い癖…”余計なコトやりすぎ”がガッツリと顔を出した感じですね。

 
もっとも、好評だった去年は「平成の最後をサザンとユーミンが締める」という明確なコンセプトとそれに耐えうるパフォーマーがいましたからね。

軸とお尻が決まってればそこから逆算して全体の流れも自然に組めたでしょう。

 
一方今年は「コンセプトがありそうでない」という状態がそのまま“まとまりのなさ”として出ていた感じかと。

「最後」にドラマはあっても「最初」にあまりドラマはないし、オリンピックも嵐の休止もかすりつつ該当年ではない、大河は推しにくい事情が出来…、結局イジられ尽くされたラグビーに頼るしかないという。

 
出演者も、もはや擦り切れてる嵐と、実力は圧倒的とはいえ“お茶の間度”では弱いMisiaじゃ「軸」とはなり得ず…
 
前回に比べ、コンセプトと目玉が明らかに弱いというのは企画段階から明白だったと思います。

 
でもね…ボク、思うんですよ…

だからこそ企画・演出をした方々はもうちょっとだけ…“各出演者の歌・スキル”というシンプルかつコアな部分を信じられなかったかなぁ、と。

 
 各出演者が100%~それ以上のパフォーマンスを発揮する環境が整っていおらず、むしろ”その魅力を発揮しにくい”状況をわざわざ作っていたという演出があまりに多かったように感じました。

 
例えば白組トップの郷ひろみ。

そもそも「会場通路からスポーツ選手のそっくりさんと絡みながら歌う」という演出自体がおそらく国民の90%位の人間にとって相当サムいわけですよ…

これを「面白い」と感じるであろう“お茶の間オバサン”はもはや少数派という認識を何故持てないかなぁ…と。

まぁね、この手の演出はNHK負の定番なんで別に流せます。

ただ…

ほとんどメリットの無いこの演出を入れたせいで、郷ひろみの魅力である”爆発力・ゴージャスさ”が大きく損なわれる、これが大問題。

GO!は派手な照明とレーザー光線が飛び交うステージで歌ってこそだろ、と。

もちろん常に全力のGO!ですから、この不条理な演出下でもパー百で歌いますよ、実際この日もそうでした。
でもこの演出のせいで、GOが頑張れば頑張るほどイタく映ってしまうという切ない状態を生むわけです。

挙句、間奏でくだらねぇ寸劇を入れた替わりに、この曲最大の見どころである間奏でのダンス&ジャケットアクションをカットするという暴挙に。

 
演出家、マジでクソ・オブ・クソ・オブ・クソ。

 
“郷ひろみ”という大スターと『2億4千万の瞳』というキラーチューンに対する理解もリスペクトも大きく欠けている

だからこの演出に対し、不快感と腹立たしさしかない。

 
郷ひろみの魅力を大きく損ねるリスクを冒してやってることが、あのクソサブいモノマネスポーツ大賞て…もう泣きたくなりますわ。

 
これ多分担当したのが僕より年下、郷ひろみの全盛期を香りも知らない30代半ば位の若手な気がするんだけど、これはオトナが怒らなきゃダメだよ。
パワハラと言われようが若いディレクターを正座させて3時間説教するレベル。
 

 
あとここまでくると細かいとこになっちゃうけど、あの「通路から登場」演出をするなら、絶対”白組トップ”じゃなくで、全体の一番最初にしなきゃ成立しないって。

「ぱぷり~か~」でホンワカした後であれやってもねぇ…と。

 
このヒロミゴーだけで”あっ、今年の紅白ダメだわ”と分かりました。

 
その後も、出演者に対するリスペクトに欠ける演出が散見されます。

 
皮肉にも歌手ではないビートたけしのシンプルな演出が一番歌を引き立たせていたということをもっとしっかり受け止めるべきだと思います。

まぁ個人的には「浅草キッド」やるならギターにグレート義太夫を配して欲しかったとは思いますが…。

 
全く話がズレますが、たけしが歌ってる裏でももクロのカウントダウンイベントにてビートきよしが熱湯風呂に入りながら「浅草キッド」を歌っていたと聞いて、”やるなももクロ”と思いました。

 
このセンスの1億分の1でも紅白のスタッフは持てないかなぁ…、と。
 

 
閑話休題
 

 
とにかく全体的に…曲順と流れ、悪すぎ

前後の曲が相乗効果で上がっていくような時間があまりに少ないんですよ。

いい歌が聞けたなー、と思っても直後がサブいミニコーナーだったり、ダンス重視のグループだったりして「歌」が孤立してると感じることが多々ありました。
 
別にミニコーナーやダンスグループが悪いわけじゃないんだけど、とにかく流れを殺しちゃってたのがねぇ…
 
「Official髭男dism」とか凄くいい感じの時間を作ってたのに、それが単発になっちゃってたのが惜しいところ。

 
僕の勝手な印象ですが、ゆずの「栄光の架橋」と、Misiaの「Everything」をクライマックスとして位置付け、そこから逆算して組んでいったら今回の出演者でもっと感動的な時間を組めたと思うんですよ。

 
石川さゆり、氷川きよし、Superfly、いきものがかり…ジャンルは違えど歌で勝負できる駒は充分いるわけだし。

 
星野源がみせた、流石なオシャレ感とカースケ+ハマ・オカモトの極上リズム隊なんかももっと音楽的に活かせるはず。

”取って付けた感”がありありだったKISSやディズニーももっと有効に使えたと思うし。
 

 
つーかKISSなんてアタマん中を馬鹿にして楽しむパーティーバンドなんだからさぁ…、あのクソみてーなお涙頂戴のマクラ、マジで要らねーって。

あそここそド派手な痛々しい演出を全力でしなさいよ!!

派手なパツキン水着のオネーサンをステージに並ばせ、ワイヤーアクションでメンバー飛ばして、血のりと炎吐かせ、ドカンドカン花火上げて、ジャニーズだAKBの若いのにあのメイクさせて客席に散らばせて…。

最強のエンターテインメントバンドの世界観を5分に凝縮した空間を全力で作るべき!!

んで、おじいちゃん達が頑張ってギター叩き壊してたんだから、YOSHIKI先生も久々にドラムセット破壊くらいしないと。

 
KISS呼んどいてフツーに演奏させて終わりってありえんて。

 
ここも郷ひろみと同じ”各出演アーティストへの理解度の低さ、リスペクトの無さ”がとにかく酷すぎる。

 
紅白”歌”合戦なのに、あまりに音楽・歌を軽視しすぎ、そこに尽きると思いますね。

だから全体の空気も悪くなる。

 
しかも、小手先というか…セットとかショボすぎ

これは紅白に限らずままあることですが、スクリーンとかプロジェクションマッピングの進化で、派手な効果をデジタルベースで行えるようになった結果、リアルなセットがショボくなるという矛盾。

 
今思えば“無駄な小林幸子”とかあれはあれであり、とすら感じます。

「贅を尽くしたものの良さ」ってあると思うわけでね、かけるべきところにはたっぷりお金はかける必要があるかと。

 
去年ASKAが出てた台湾の紅白みたいな番組のVTRを見て一番驚いたのが、セットのスケールもセンスも日本の紅白より遥かに良いということ。

 
あの紅白を良しよしていたら、オリンピックの開会式なんかアジアを含めた世界から笑われる可能性もあると思うぞ…

 

というわけで、長々と愚痴だらけになっちゃったわけですが…、とにかく出演者は悪くない、企画・演出した人達の歌・アーティストへのリスペクトが足りなさ過ぎるというのに尽きると思います。

お祭り演出もいいですが、「歌」が主役というところだけは忘れずに創ってほしいですね。

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