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【マンガ】GIANT KILLING(ジャイアントキリング)

ブックオフで少しずつ集めてたんですが、40巻近くなると古本でそろってる確率も減り、かつ値段も400円とかになるので、つい電子書籍で最新刊までを大人買いしてしまいました・・・苦笑

てなわけで、久々にどハマりしてしまったマンガがこの『GIANT KILLING(ジャイアントキリング)』

見ての通りのサッカーマンガです。
僕は根っからの“野球派”ですが、そんなのを吹っ飛ばす面白さ。

あらすじは…、


弱小Jリーグチーム『イースト・トウキョウ・ユナイテッド(通称:ETU)』に、このチームにかつて在籍したエースストライカー・達海猛が監督として復帰。
達海の指導の下、チームメイトやフロント、サポーターとすったもんだありながらもリーグ制覇に向けて快進撃を続けていく…
並行して名将・ブラン率いる代表チームのストーリーも面白いよ。

てな感じ。

まぁ非常にシンプルなストーリーです。
アスリートではなく監督を主役にして俯瞰的に描くというのもいまや珍しい手法でもないですし。

それが何故にここまで面白いか・・・
もう単純に『登場キャラクターの魅力的な描写と、それが生む爽快感』、これに尽きます。

何が一番素敵かというと、割と高い年齢層向けのマンガなのに、ストーリーに“悪人”がひとりもいないこと。
登場人物は全員、クセはあれど“いい人”、この世界ではアメフト事件が起こることは決してありません。

かといって浅いとかクサいということもなく、現実にあるそういうゴタゴタは百も承知な上で“この作品では描かない”と頑なに主張する作者の姿勢が素敵です。

“簡単にウケる”という方法としては分かりやすい適役を作ったり、これでもかと性格の悪いキャラを立てたりした方が楽なわけで。
それをせずにあれだけリアルに面白いストーリーを作れる作者の力量には感服しますね。

作者は相当のサッカーファンだと思うんですが、サッカー通に良くある「海外すげぇ」「日本代表は駄目だ」的な感じが無いことも好感が持てます。

作者、どんだけいい人やねん?とw

とにかく“爽やか”

『現実のサッカー界もこんな感じならもっとサッカーを見るのに』と思わせてくれます。

そしてとにかくキャラがいい。

僕の一押しはチームのエース、ジーノ(通称:王子)

日本国籍ながら国籍不明、ウルトラナルシスト、超マイペース、守備はしない、仮病でたまにサボる、代表に呼ばれる実力はありながら興味はなし。

こんなヤツなんですが・・・苦笑

彼がマジでサイコーなんですよ。
今まで読んできたマンガの登場キャラで1、2を争うカッコよさ。

クールに見えて、実は情に熱く、サッカーへの闘争心も高い。
そして自分が認める相手への敬意は惜しまない。

特に“ある男”と十数分間だけコンビを組んだ時の立ち振る舞い、これがもう震えるくらいカッコいい。

そして『守備はしない』という設定(だから代表にも呼ばれないらしいw)、これが実は40巻に渡る“前フリ”であり伏線だったということを知った時にマジ震えましたわ。
これまた恐ろしくカッコいいシーンがあるんすよ、ここ読むと毎度3回位見返しちゃう。

 

他のキャラも魅力ありまくり。

何が凄いって、サッカーという大人数スポーツにして、作中ではETUのレギュラー11人だけでなく控えを含め15、6人のキャラと立ち位置が自然と確立され、頭に入っていくこと。

だから『この局面ではコイツ』みたいに、交代シーンにも非常に説得力が生まれます。

ちなみに僕はジーノの次は石神が好きだなー。
基本控えながら、監督が珍しく怒らず、むしろ絶対的な信頼を置いて起用する選手です。

実際のスポーツチームにおいても、“こういう選手は数字やファンの評価以上に、首脳陣から重宝されるんだろうな”と思わせる存在ですね。

ライバルチームにも大阪の志村とか、山形のケン様(もろカズですw)など魅力的な選手が目白押し。

あと代表監督のブラン。
『こういう人が代表監督だったらサイコーなのに』という最大公約数的な存在です。
この作品の基点のひとつが“ブラジルW杯惨敗”にあるわけですが、作中と現状を見比べると、超にわか的にもなかなかシンドイ気持ちにさせられますね…。

そして…『ジャイアントキリング』が“最も凄い”と感じたところ…

この前の代表の試合、日本VSガーナ戦を何気なくテレビで見ていたんですが、この作品を読む前よりも“明らかに試合の流れや動き、各選手のプレイの意図”が伝わってくる

という。

はじめに断わっておくと、この作品はたまにある“サッカーオタクが描いたほとんどサッカー解説書”みたいなマンガではありません。
むしろサッカーマニアが好みそうな“ウンチク”は最低限に留め、感情の動きを軸として描かれています。

では何故、マンガを読んでいるだけで“サッカーを見る目”が養われるのか?、それは試合の“画”の緻密さ、巧みさにあるように思います。

ある局面での攻撃、守備選手の配置やその後の展開の描写が正確なんですよ。
“この状況ではこう”という基本の『型』を作品を通じてインプットしてくれているから、実際にサッカーの試合をテレビで見ていた時に、選手達がその『型』になった時の動きが明確に理解できるようになる気がします。

あとは『足が止まる夏場はセットプレーが強いチームが有利』など、選手間やコーチ・記者などの会話にさりげなく入れてある『あるある』も勉強になりますね。
これらはサッカーファンには常識かもしれませんが、にわかにとっては試合をより楽しめる知識です。

この作品、もう“絶賛”以外のしようがないです。

強いて難を言うならば作中、プレイヤーとしての主役である“椿”押しが強すぎて引いちゃうくらいでしょうか?、まぁファンタジーとしてこういう翼くん的キャラも必要なんで仕方がないところでしょう。

スポーツマンガの“究極形”のひとつとも言えそうなこの作品、マジでオススメです。

 

 

 

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