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光GENJI [光GENJI]

2016/09/19

光GENJIbundan_mark

発売日:1988年1月1日

全曲CHAGE&ASKA楽曲!日本アイドル史に燦然と輝く名盤中の名盤

  • 完成度:★★★★★
  • ポップさ:★★★★★
  • アート性:★★☆☆☆
  • ツッコミ所:★★★☆☆
  • 初心者向け:★★★★★
  • マニアック:★☆☆☆☆

リクエストもあったのでこんなアルバムを取り上げてみます。
光GENJIのファーストアルバム「光GENJI」。

このアルバム、なんと全曲CHAGE&ASKAが手掛けています。

ちなみに8曲という少ない曲数は、ふたりの楽曲製作が締切に間に合わなかった結果w
たしか光GENJIのディレクターが「他の作家の曲も入れて曲数を増やす」という意見を突っぱねて“チャゲアス楽曲のみ”を押し通したとかそんなエピソードがあったはずです。

それにしても光GENJIは純然たる“アイドル”としたらSMAPや嵐の非じゃない位“アイドル”でしたね。
良くも悪くも非現実の“偶像”としての最後のアイドルだと思います。

ボクもご他聞に漏れず、その洗礼はメチャメチャ受けてます、カーくんと内海が好きでした(昔から王道好き)。
ちなみに9歳の誕生日プレゼントがローラースケートw
いや~「靴と一体型のローラースケート」に憧れましたね(僕が買ってもらったのは、安い靴の上に乗っけて履くタイプ)。

テレビの前にラジカセを置き、家族に「黙ってて!」と念を押しつつ『夜のヒットスタジオ』から光GENJIの曲を録音するという“昭和あるある”もギリギリ体験しております。

 

そんなアイドル中のアイドルの1stアルバム、特定の世代にはヒットとかそういうレベルじゃなく浸透している作品です。
お金の無い小・中学生はほとんどカセットに録音したものを聴いているので、“実浸透数”という部分では確実に今のミリオンセラーの何十倍もあると思います。

それが分かるエピソードをひとつ。
大学時代、所属していたサークルの部室でネタ半分にこのアルバムを流していたら、なんとその場にいた女の子全員が“歌詞カードを見ずに全曲を完璧に歌える”ということがありました。
こんなコト、現在では絶対にありえないでしょう。

 

てなわけでノスタルジーしか存在しないレビューへ。

オープニングは“THE・ジャニーズ”なコール&レスポンスが素晴らしい『THE WINDY』。
「サビさえジャニーズしてたらあとは何してもいいでしょ?」というASKAの心の声が聞こえてくるような、サビへの強引な展開が魅力です。

それにしてもASKA様、好き勝手やり過ぎ。
ジャニーズ一押しアイドルの1stアルバム、その第一声が…

『幻の国から 神話を連れ出したよ
月灯りの道を 流れる水のように』

ASKA節、出し過ぎですw
その他『心の磁石』『希望のしずく』など、ひとこと聞いただけで「あら、ASKAさんコンニチワ」というフレーズが満載。

『落とした涙が せつない勇気を見た時』
光のベールの 誰かが僕を呼んだ』

こんな歌詞を小中学生が聴いて歌ってたと思うと凄い話ですw

2曲目は、勉強家のASKA様がジャニーズに好まれる設定(好きな子が乗った電車をチャリで追いかける)を研究して書いたと思われる『HURRY UP』。

そして3曲目が、光GENJI最高傑作であり、ASKAの書いた楽曲でも5本の指に入るんじゃないかという名曲中の名曲『ガラスの十代』。
この曲は光GENJIの2ndシングルなんですが、“そんなにデビュー曲のコンペでCHAGEに負けたのが悔しかったの?”という位にASKAの本気汁出まくりの楽曲ですw
シングルと少しアレンジが異なるんですが、『Star Light』と共にこっちのバージョンを“正”として覚えている人も多いと思います。

マッチの曲なんかが分かりやすいですが、現在に至るまでジャニーズのヒット曲って『哀愁』がポイントなんですけど、この曲も見事にその法則に則ってますね。

それにしても…

『こわれそうな物ばかり 集めてしまうよ
輝きは飾りじゃない ガラスの十代』

なんて素晴らしい歌詞だ…

男も女も文科系も体育系もオタクもヤンキーもすべての属性の“十代”に届くマルチなフレーズで、かつ深い。凄く高度なんだけど、若い子にも届く。
いやー、言葉に一分の好きの無い完璧なフレーズ、もはや松尾芭蕉の俳句とかそのレベルですw

あとこの曲は2番明けの展開(『きみをーずっとー』から『吐息があぁ風を生むまで~』まで)がアガります。
カラオケで歌ってると非常に気持ちの良いパートですw

続いての『RAINY GIRL』は、ほぼ諸星のソロ曲だったはず。
これぞ『ジャニーズのアルバム曲』という感じの、ベタなミディアムテンポのラブソングです。
この曲は個人的に大好きな曲、シンプルなんだけどなんかいいんだよなぁ~
でもカラオケでは1社しか入ってないんですよw

先述の『HURRY UP』もそうですが、20代前半に『燃えて散るのが花!!』とか歌ってたASKAとしては、こういう歌詞を書くのは楽しかったんじゃないでしょうかね?

続くはデビュー曲『STAR LIGHT』
『ガラスの十代』以上にシングルバージョンと異なる点が多いですね、カラオケで歌うとアウトロのフレーズが無くて寂しい思いをしますw
たしか2番Aメロの印象的な裏コーラスもシングルには入ってないんですよね。

この曲の聞きどころは何といってもCメロの山本(だったと思う、違ったら誰か指摘してw)による、声変わり前のエンジェルボイス、あの『あぁ~どおしてぇ~』はジャニーズ史に残る歌唱。
名盤には必ずこのような“決して狙ったわけではない奇跡”が存在します。

ヒットシングル曲の後にはCHAGE曲『BAD BOY』『ほのかに甘くHOLIDAY』が続くという、まるでチャゲアスのアルバムのような展開w

『BAD BOY』は歌詞を変えて『あきらめのBlue Day』としてチャゲアスでも演っているのはファンにはお馴染みの話。

そしてアルバムのラストを飾るのはこちらも超名曲『Graduation』。
当時の光GENJIのコンサートでもラストの定番曲でした。

この曲は『ASKA詞/CHAGE曲』の裏定番パターンなんですが、この布陣は『Sea of Gray』『Believe It』『Knock』など捻ったロックナンバーが多い印象があるので、『Graduation』のような王道ミディアムバラードを演るのは貴重です。
この曲は1回チャゲアスで演るのを聴いてみたかったです。

それにしてもこのアルバムのASKAの歌詞は、同時期の楽曲でいえば“チャゲアス曲以上にASKA節”という印象すらありますね。

ASKA自身が「光GENJIは実験の場として最適だった」という旨の発言をしていますが、歌詞においてもそれまでにないテイストの表現や比喩を模索していたのかもしれません。
この曲の『人混みの中を 君は泳ぎ続けるよ』なんて、後の『WALK』のモチーフとなるような表現ですしね。

最近のジャニーズJr.のコンサートでもこの曲が歌われることがあるみたいですが、“スタンダード”になりうる力を持った楽曲だと思います。

 

いや~改めて取り上げてみると“8曲で正解”と感じる濃厚さがありますね。
メロディーはもちろんASKAの歌詞がキレッキレなのが印象的でした。

子どもの頃に光GENJIで潜在意識にASKAのメロディーや詞をインプットされた世代が中高生~20代になった頃にチャゲアスがブレイクしたのは決して偶然ではないと思いますね。

ある意味では後の“チャゲアスブレイクの序章”ともいえる作品です。

中古屋であれば100円コーナーだと思うので、リアルタイムで聴いていた人はもちろん、新規ファンや若い方もチェックしてみてはいかがでしょう。

 

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