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ASKA concert tour Kicks 1998[ASKA]

CONCERT TOUR Kicks ASKA

想い出しライブレポート、大本山ともいうべき「kicks」ツアーを取り上げます。

このライブがワンツアーで一番本数を見たライブですね。
関東公演(代々木、横アリ)を合わせて5本見てるはず。

当時、貧乏大学生の僕が何故そんなに行けたか…それは…

“ヤフオクで1000円位でチケットが買えた”

というw

SAY YES以来(というかデビュー以来じゃねーか?)、関東公演であそこまで空席が目立ったのは後にも先にもこのツアーだけ。
率直な感想として「信者ファンも意外と曲をしっかり聞いてるのね」というのもありましたw

尖ってた大学生のミー「これをつまんないって言うなんてASKAファンやっぱ終わってるわ~」とか思ってましたね(今も大して進歩はない)

先に結論を述べれば、

娯楽・ショーとしての価値はともかく、“作品・アート”としてはASKAソロの最高傑作であり、唯一彼が“ソロ”で演った意義のあるライブだったと思います。
シンフォニックも作品価値は高いと思うんですが、あれはちょっとイレギュラーなので、バンドスタイルのレギュラーコンサートとしてはASKAが言うところの「演る理由」を最も強く感じるライブだったことは間違いありません。

てなわけで本編に行きます。

客電が落ち、警備に挟まれながら客席の真ん中を突っ切って登場という、彼のプロレス好きが分かる?wオープニング。

センターステージで『同じ時代を』を一節歌ってメインステージへ向かいます。

このライブの第一声が『いつの日か君や僕を 誰も知らない時が来る 僕たちが昔の人達を 知らないように』というのが、なかなかに皮肉。
この歌詞の裏には色々な感情があると推測されますね…

メインステージ1曲目はアルバム通り『No Way』

6曲目位に忍ばせておけばそんなにツッコまれる曲じゃないと思いますが、これで幕開けってのは『ASKAさまぁ~』な信者ファンを引かせるには充分な破壊力を持った曲ですw

それにしても『こんな夜景にナパームをぶち込むような』って・・・中2かw

その後も『Tatoo』『花は咲いたか』『共謀者』とゴリゴリのロックを展開。
このツアーのコンセプトをしっかりと吸収し、立体化するASKAバンドの演奏も素晴らしかったですね。
(ASKAソロに関しては、やっぱ松本晃彦バンマスの方が良かったなぁ)

黒のスーツに低く構えたレスポール、シンプルながらこのスタイルはカッコいい!!
衣装は変に凝らないでこれでいいんですよ、『お父さん改造計画』でも一番無難なのはスーツですw

そういえばASKA本みたら、このレスポール1958年製らしい…マジで!!!???
ギター知らない人に分かりやすく説明すると、フェラーリを抱えて歌ってると思ってくださいw

てなわけで“うぉ~カッケ―!!!”と盛り上がりまくっていたんですが…あれ?周囲の反応悪くね?みたいなw
声が最も出てなかった時期ですし、そこにあのマイナーな感じの楽曲群では、不安になるのも分かりますけどね…。

中盤、ながーーーいバラードコーナーへw
『馬から降りた王様』『in my circle』など、睡魔を誘うには充分な淡々とした曲が続きますw
この後のツアーでも度々演奏される『Kicks Street』での入り込み方にはやはり何か特別なものを感じますね・・・。

クラプトンを髣髴とさせる“この曲をやりたいからやるんじゃ!”という客を突き放した姿勢は個人的にはメッチャ好み。
『ID』ツアーを見た時の感想でもあったんだけど、ASKAソロでは下手にしゃべらずに“MC無し・骨太の演奏と共に歌い倒すステージ”てな外タレ的方向性の方が彼の音楽が引き立つと思います。

でも『kicks』って『girl』や『遊星』も入ってるわけで、別に従来のファンを置き去りにしているわけでもなんでもない気がするんだよなぁ。

『はじまりはいつも雨』はガットギター2本で演奏。

こういう薄い演奏だと、声が出てないのが目立ちます…この頃の『はじまり~』と『SAY YES』はどっちかというと心配の対象だったかと…苦笑

ちなみにこの古川・ASKAのデュオ演奏って、結構あるんですけど、何故かリードギターをASKAが弾くことが多いという…
いや、パフォーマンスの観点ではこの選択は分かるんだけど…

ギターの中でも最も誤魔化しがきかないガットギターで、正式なクラシック奏法をマスターしている古川さんのきらびやかなサウンドをバックにすると、いかにも“フォークシンガーが弾いてます”って感じのASKAの粒立ちの悪いピッキングが目立つという…
多少ギターを齧ってる身からするとそこが気になって歌に集中できなくなっちゃってたりもして…苦笑

ASKAクン、“餅は餅屋”に任そうか、みたいなw。

(色んな意味で)夢の世界を経て、後半へ。

大阪ブルース/ラグタイムの名盤中の名盤『ぼちぼちいこか』(上田正樹と有山純二)収録のオカマソング『綺麗な女と呼ばれたい』のカバー(誰がこんな曲知ってるんだよ!w)からの『ブラックマーケット』でスタート。

この『ブラックマーケット』~『バーガーショップで逢いましょう』がこのライブ唯一のファンサービスだったように思いますw

その後『着地点』『NOW』『晴天を誉めるなら夕暮れを待て』を、ゴリッゴリのゴリッゴリのパフォーマンスで押し込みます。
特に最終日横アリでのこのブロックは凄まじかったですね、各メンバーの集中力がMAXの張りつめた演奏に鳥肌立ちまくり。

「大いに歌う~」のCHAGEといい、ミュージシャンの集中力、攻めの作品という点ではこの時期のふたりはピークを迎えていたように思います(このアーティスト力を合流後の『no doubt』および『電光石火ツアー』で上手く昇華しきれなかったのが悔やまれますね)。

ちなみにASKAバンド、長髪・革パンが眩しい“THE・ロック親父”是永巧一による、“膝付く・飛ぶ・髪を振り乱す”ベタベタなハードロックアクションがいいアクセントとなってます。
当時は“ダセ”(失礼)とも思ってましたが、ソロシンガーのロックコンサートには浮くくらいの押しの強いギタリストは必須。
澤近バンマス移行と同時に外れましたが、いなくなって“実はキーパーソンだった”ということが分かりましたw。

余談ですが、ASKAが良く使う白いエレキスタイルの12弦エレアコを作っている「Saijyo」ってギターメーカーは是永氏の紹介です。

さて、ライブ本編は定番熱唱ソング『君が愛を語れ』を挟み、ラストは『同じ時代を』。
この曲の淡々としつつもグッとくる感じは凄い!!!
語りかけるように歌うASKAは最高にクールでカッコいいです、この頃のガラガラ声にもマッチしてます。

この後『ROCKET』ツアーまでアレンジを変えてやるんですけど、この曲はやっぱオリジナルの無機質で淡々とした感じが良いですね。

ちなみにこの曲における、先述の是永氏によるギターワークはチャゲアス関係で1,2を争うギターの名演。
泣きのソロと、そのバックで繰り返されるバッキングのパターンがメチャメチャ素晴らしいです。

アンコールは『終章』をちょろっと弾き語った後に『帰宅』。
いやー『帰宅』は目立たないながら名曲ですな。

その後は『ボヘミアン』とアンプラグドの『着地点』で大演壇。
このツアーではせっかくのセンターステージがあんまり有効利用されていない気もしましたね(会場によってはセンターが無いパターンがあったから仕方ないとは思いますが)

とはいえ、本編が張りつめた緊張感があるステージだったので、その対比としてゆるっとしたホームセッション風のアンコールはアリだったとは思います。

とにかくこのツアー“カッコいいASKA”という意味では群を抜いて魅力的だったように感じます。
やはり“作品”としてみた場合のASKAソロ最高傑作だと思いますね。

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