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CODE NAME2.SISTER MOON [CHAGE & ASKA]

2016/01/08

CHAGE and ASKA : CODE NAME. 2 SISTER MObundan_mark

発売日:1996年4月22日

「CHAGE&ASKA」という棚に残ってた食材を全部ぶっこんで煮たら、意外にも超美味しいものが出来ました、てな作品

  • 完成度:★★☆☆☆
  • ポップさ:★★★☆☆
  • アート性:★★★☆☆
  • ツッコミ所:★★★☆☆
  • 初心者向け:★★★★☆
  • マニアック:★★★★☆

「2」と言っときながら「1」とサウンド的なつながりは一切なし、ビジュアル系みたいなアートワークが謎のジャケット、リリース後は絶賛ソロ活動・・・とかなり不遇な印象があるアルバム。

“SAY YES様のご威光”もすっかり無くなった感があります。

今から振り返れば、このアルバムのリリース前後で“CHAGE&ASKAを1回解散してもよかったのでは?”という気もしますね。

と、色々ディスっていますが・・・汗

アルバム自体はかなり素晴らしい内容です

変な例えですが、『CHAGE&ASKA』という棚に残っていた食材をとにかく鍋にぶち込んでグツグツ煮たら、元々の素材の良さもあり意外にもメチャメチャオイシイものが出来た。とかそんな印象です。

ビートルズで言えば「ホワイトアルバム」。
各自が好き勝手やったらそのバラバラ感がいい方に転がった感じかと。

でもホワイトアルバムと異なることは…何故か共作曲に名曲が多いこと。
この頃のグループの状態が良かったとは考えにくいんですが…ここはかなり興味深いポイントですね。

「ASKA詞/CHAGE曲」パターンは隠れた名曲が多いんですが、それが最も活きているアルバムだと思います。

『Sea of Gray』『I'm a Singer』『港に潜んだ潜水艇』と、皮肉が効いた刺のある歌詞のが魅力的な曲が並びます。『Believe It』や『Knock』などもそうですが、このパターンは自曲の歌詞とは違う世界が展開されるので面白いです。
個人的には『I'm a Singer』はASKAボーカルで、復帰後のライブで歌ってほしい曲ですね。

一方で『青春の鼓動』『ONE DAY』など、2000年以降のライブでキーとなる明るいポップナンバーも収録されています。

また、このアルバムの曲という印象は薄いですが、『NとLの野球帽』『on your mark』という両氏のテーマともいうべき超代表曲も楽しめます。

サウンド的にはマルチマックスでお馴染み、明らかに“CHAGE派”な村上啓介氏がASKA曲も含め全編アレンジに参加していることが肝。
『青春の鼓動』に代表されるどこかビートルズ・英国を思わせる、レトロ感のある質感が、アルバムに“ギリギリの統一感”をもたらしている気がしますね。

このアルバム、いつもの十川・澤近的なゴージャスサウンド主体だったら、かなり寒い作品になっていた気がします…

それにしてもASKAの詞は本当に凄い。
1曲目『もうすぐだ』のどアタマ『夏の焼けた石を耳に当てる 水の落ちる音を待つ』、これって海水浴で耳にたまった水を蒸発させてとるおばあちゃんの知恵的なものらしいんですけど、それをこんなにカッコよくしちゃうというw。
ホントこればっかはJ-POP界でも群を抜いてますね。

コアな感じに楽しむのにいい感じに面白くなってきた作品ですが、一方でヒット曲こそ入ってないですが、非常に聴きやすく、実は“初心者にオススメ”な作品でもあると思います。

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