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DuoRama Standards [DuoRama(布川俊樹/納浩一 )]

DuoRama Standards 布川俊樹 納浩一 bundan_mark

発売日:2015/07/03

日本を代表するジャズプレイヤーによるスタンダード集。作品を通し音楽界の課題も見えてくる?

  • 完成度:★★★★★
  • ポップさ:★★★☆☆
  • アート性:★★★★★
  • ツッコミ所:★☆☆☆☆
  • 初心者向け:★★★★☆
  • マニアック:★★☆☆☆

先日見に行ったライブ会場で購入したCDです。
新品でCDを買ったのって3年ぶり以上な気がします…

本来の僕の嗜好とは全く畑違いの作品なので、生粋のジャズ好きには『何言ってるんだボケ!』という、いつも以上に稚拙な内容になるコトをはじめにお断りしておきます・・・

日本を代表するジャズプレイヤー布川俊樹(Gt)/納浩一(Ba)によるデュオユニットが『DuoRama』。これまでに2枚のオリジナルアルバムが出ています。
デュオという特性上、アコースティックな質感で、楽曲もポップなものが多く、僕のようなポップス/ロック畑の人にも馴染みやすいサウンドだと思います。

特にファーストアルバムに入っている星砂(フル視聴できます、是非!)は文句なしの名曲。
デパペペとか押尾コータローが売れるなら、もちっと世の中が注目しても良いのでは?と感じたりもしますが・・・苦笑。

そんなおふたりがリリースするニューアルバムはいわゆる『スタンダード集』。
特にジャズ好きではなくても、テーマのメロディーを聴けば「あぁ、この曲」という楽曲が半分くらいあると思います。

演奏内容をどうこう語るなんて恐れ多いことは出来ませんが…苦笑

とにかく良い演奏が詰まった素晴らしいアルバムです。
BGMとして心地よく流すも良し、じっくりと細部まで聴きこむも良しです。“いい音楽”は一時の幸せをもたらすのが再確認できる作品だと思います。

楽器をかじったことがある人にとっては“楽器が上手いって素晴らしい!”、“これだけ楽器を歌わせられたら楽しいだろうなぁ”ということも改めて感じることが出来ますね。

不思議なもので、こういうサウンドのアルバムはヘッドフォンで聴く気が起きない。
『最近コンポ使ってないなー』という人は、久々にCDを入れ、スピーカーからの音楽を愉しむ作品としてもオススメです。
ドラムが無いので、騒音を気にせずにある程度の音量で楽しめますしw

あと、ライブを見ていて感じたこととして、このCDはおそらくドラマーにとって最高の練習ネタになると思います。
ドラマーから見れば『日本を代表するプレイヤーふたりのグルーヴを感じられるマイナスワンCD』なわけで、しかもデュオにしてはリズミカルな曲が多いのでよりそう感じます。

ちなみにこの作品はリリース元のしおさいZIZOレーベル(ジャス、スタジオ系ミュージシャンを中心に質を重視したアルバムを制作している良心的なレーベル)の最後のCD作品となるそうです。

今後は配信にシフトする模様です。

まぁもはやCDは10年も前から『グッズ』としての意味合いが強いのは周知のことですし、そもそもCDは“音がいい”という媒体ではないので、通信速度の向上によりハイレゾ音源の配信まで現実的になった昨今、音質的メリットも失ったわけで、時代の流れとしては当然だとは思いますが…

90%感傷と分かりつつも、やっぱり“パッケージ”が無くなるというのは寂しいものです。
また、YOU TUBEなどで大抵の音源が探せてしまう昨今『お金を払ったもの』としての差別ポイントとしてだけでも意外にパッケージって重要という印象があったりもしますが…

話を本線に戻しましょう…

このアルバムの特徴ひとつが『ギターのマイナスワンCD』付きで『連動した教則本が販売される』ということ。

実はこれ、メチャメチャ凄いことでして…

“教則本用”のお仕事演奏ではなく、“作品モード”全開のベーストラックが丸々楽しめるわけです。
特に中級者以上にとってはこれ以上ない上達アイテムになると思いますね。

ちなみにこのマイナスワンCD、サンプリング主体で音源を作っている人には、絶好の素材集にもなると思います(おまり大きな声では言えませんが、著作権モロモロはいったん置いておかせてください…苦笑)。

また誰しもが「じゃぁベースをマイナスワンにした教則本も作ればいいんじゃ」と考えると思うんですが、そこはモロモロ事情があったようで…w
その代わりにライブに行くと『メールを送れば音源とベースの楽譜を無料ダウンロード出来る』というサービスを実施しています。

「なんとなくリリースして終わり」となってしまいがちな昨今のCD作品をそうさせないための試みとしては非常に面白いともいます(なんと教則本に関しては布川さんの自費出版、リスクを背負う姿勢も素晴らしい!)

音楽的なものだけではなく、戦略や手法も含め“プロ”のトッププレイヤーの“挑戦”や“実験”を感じる作品です。

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