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C&A

ONE [ASKA]

ONE ASKAbundan_mark

発売日:1997年3月12日

3人の外国人プロデューサーを起用した意欲作。
ラブソングの名曲が多く、ポップな質感が魅力です。

  • 完成度:★★★★☆
  • ポップさ:★★★★★
  • アート性:★★★☆☆
  • ツッコミ所:★★☆☆☆
  • 初心者向け:★★★★★
  • マニアック:★★☆☆☆

ASKAの意識がかなりソロ活動に向かっていたであろう時期のアルバム。
個人的には“ブレイク期の残り香を持った最後のアルバム”という印象があったりします。

ポール・マッカートニーバンドのバンマスであるポール・ウィッケンスをはじめ、3人の外国人プロデューサーを迎え、ロンドンでレコーディングという非常に贅沢な制作体制で作られます。
これが許されたあたり、まだモロモロ余裕があったんだろうな、という気もしますね・・・苦笑

全体を通してポップで聴きやすいアルバムです。
先行シングル「ID」の感じや、当時のインタビューの発言などから、もっと重いロックテイストな作品を想像していたので、意外と言えば意外な作風でした(この「重くロック」は次作「KICKS」で展開されることになります)。

『風の引力』『バーガーショップで逢いましょう』『僕はすっかり』『君が家に帰った時に』など、明るい質感のラブソングがアルバム全体の空気を華やかにしているという印象。やっぱり“ポップス”という土壌にいる限り『ラブソング』の出来は重要です。

一方で『ONE』『ブラックマーケット』『ID』など、皮肉に飛んだ歌詞と、ダークな世界観の曲も多かったりしますが、ここは“本当はこっちがやりたいけど踏み切れなかった”というのも感じますね・・・。
この後、チャゲアスに戻ることを拒否し、ソロ活動を延長、ダークな道を突き詰めたことからも“不完全燃焼感”は伺えます。

またチャゲアスのアルバム「Code Name 1 -Brother Sun-」では打ち出したはいいが中途半端に終わった感がある「キーボード主体からギターを全面に押し出したサウンド」への転換は、このアルバムではいい感じに立体化されています。
『共謀者』や『ブラックマーケット』などのアッパーな曲はもちろん、『風の引力』『帰宅』などの落ち着いた曲に置いても、エレキ/アコギ問わず“ギター”を主役にした上質なサウンドメイクに成功。特に『帰宅』でのどこかビートルズを想わせるアコギとオーケストラの融合は絶品です。

今振り返れば、周囲やファンがこの頃のASKAのやりたいこと、世界観をもう少し大切にしてあげたら、2000年以降のASKAおよびチャゲアスの活動は変わっていたのかなぁ、と思ったりしますが…。

ASKAソロでは最もバランスが良く、ポップで聴きやすいアルバムだと思います。
特に女性の方にはオススメできる1枚です。

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