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どこぞの馬の骨が、ダラダラと浅い知識を殴り書くブログ。

子どもとの日々

くいしんぼうのあおむしくん

2015/06/03

くいしんぼうのあおむしくんbundan_mark

文:槇 ひろし
画: 前川 欣三

全国の子どもが恐怖のどん底に!?社会派・シュール絵本の名作

  • 子供食いつき:★★☆☆☆
  • お笑い:★☆☆☆☆
  • ストーリー性:★★★★★
  • ロマンチック:★★★☆☆
  • ためになる:★★★★☆
  • アート性:★★☆☆☆

この話が描かれた当時の時代背景が非常に透けて見える作品。
ストーリーは以下の感じ。

ある日、主人公の男の子が拾った不思議な虫はとても食いしん坊、男の子のおもちゃやゴミだけでなく、町全体や山も食べてしまいます、そして最後にはとうとう…

高度経済成長が落ち着き、公害が問題になったりと大量消費社会に疑問が起こってきた頃なんでしょうね。
腹ペコになったあおむしくんが、工場地帯を丸ごと食べてしまったら「これで公害が無くなります」と近くの村の住人に感謝される、というくだりは“まさに”って感じです。

もちろん、この辺は現代社会にも通じるテーマなわけですが。

特にあおむしくん、すごいいいヤツなんだけど、結局欲望に負けて男の子の大切なものを次々に奪っていくなんてのはむしろ今の方がフィットするかもしれませんね。

一応、絵本らしくめでたしめでたし方面にオチは付けてるんですけど、ストーリー自体のモヤモヤは回収していません。
多分これ、子どもの心に“何とも言えない気持ち悪さ”を残すのが狙いなんだろうなぁ。

少しあざとい印象もありますが、メッセージ系の絵本にしてはクドくないし、なかなかにいい感じの一冊だと思います。

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