音楽とかギターとか育児とかテキトーに

どこぞの馬の骨が、ダラダラと浅い知識を殴り書くブログ。

C&A

再考CHAGE&ASKA年表 2013年あたりのASKA

2015/05/21

ASKA scramble
ふぅ、なんとかここまでたどり着いたぞ…、と。
テキスト自体はだいぶ前に書き終わってたけど、リニューアルしようと思ってたブログの方が全然進まなかった・・・涙。

“ロウソクが消える前のなんちゃら…”を感じる2012、2013年頃のASKA

■ASKA「SCRAMBLE」リリース

現状ASKAのラストアルバム。
そして2009年にチャゲアスやめてソロに専念した後、初めてのオリジナルアルバムという…苦笑

ミニ散文詩&写真集・BDが付いた紙パッケージ仕様という豪華ジャケットでの発売にその気合いが伺えます。これに合わせぴあからムック本が出たり、表紙を飾る雑誌もあったりで、書店の棚にASKAが表紙の雑誌が2冊並ぶという「90年代にタイムスリップした?」と錯覚 するような状況に目頭を濡らしたものですw

てなわけで久々のオリジナルアルバム、とりあえず一連のゴタゴタが出る前に聞いた時の率直な感想は、

“フツーにいいアルバム”

「GUYS」のような圧倒的な完成度や、「KICKS」のような実験的サウンドといった「+α」があるというわけではないんですが、個々の楽曲のクオリティも高く、制作が長期にわたったにも関わらずサウンドに統一感がある良作という印象でした。

“ザ・ASKA”な王道ソング「色んな人が歌ってきたように」「僕の来た道」、彼のルーツのひとつであるグループサウンズのテイストを前面に打ち出した「SCRAMBLE」、「僕がここに来る前に」「水の部屋」などに通じるある意味“とってもASKAらしい”まったりナンバー「水ゆるく流れ」な ど、幅広いツボを押さえた作品に仕上がってます。

僕がASKAに求める「尖った感」はもの足りない部分がありますが、この近辺のグダグダな活動を思えば期待以上、やはりこの人は“オリジナルアルバムありき”だなぁ、と思ったものです。

で、報道~逮捕があり、この頃の彼の状態を垣間見た上での感想は…

“よくその状況でここまでまとめたよなぁ”

とw

まぁどこか“集大成”とも感じる楽曲群は、「ALIVE IN LIVE」同様、どこかで自身が“終わり”を感じていたようにも感じますね…

んでこのアルバム、「アタマをサラにして単純にイチ作品として聴こう」と思いつつ、人生斜め見ゲス人間としては、どーしても歌詞などから色々妄想してしまうわけですが…苦笑

なかでも「歌の中には不自由がない」は凄いですわ…
裏を返せば“歌の外では不自由だらけ”w

今まで信じたこと これまで聞かされた話が
どれもこれも嘘だとしても 歌の中には不自由がない

って…、これは人生を欠けた壮大過ぎるギャグですか?、とw

そしてこの曲の中にある「鼻先を軽く上に向けたら 息がしみていく」という表現が…僕の読解力では、“それ”以外を連想できない・・・

報道でも色々と歌詞を切り 取って状況に当て込んで語られたりもしてましたが、その辺はほとんどの場合フィクションや作品の一部として昇華されているんだけど、この一行だけはアウトな気が・・・

ASKAの歌詞って抽象的なようにみえて、「はじまりはいつも雨」の『水のトンネル』=『車のワイパーが描く形』に代表されるように、絶対に「正解の映像」があって、そこに行きつくことがファンとして最高の楽しみのひとつだったりするんですが。

ここに関しては、どうなんだろうねぇ…
例えば屋外・林の中にでもいるとすればこの表現も分からなくないんだけど、この前の行で「外は雨」と言ってる時点で室内の出来事だしねぇ…

あと「朝をありがとう」のバカみたいに前向きな感じに逆に「狂気」を感じて怖かったり…、精気 が全然ないプロモとセットで見るともはやホラーですw。
ビートルズの「イエローサブマリン」とか「ペニーレイン」みたいな曲から感じるものに近い空気がありますね。

と、まぁついつい斜めに覗いてしまいますが・・・

でもやっぱり…

あの風の向こうで 手を振るのは誰 強く千切れるほど
Goodbye and Hello どっちに見えるかは自分次第さ

なんて歌詞をポップスって土壌で世に出せる人って他にいないんだよなぁ…。

もう無条件に・・・

美しいじゃない!、画が浮かぶじゃない!!、切ないじゃない!!!

みたいな。

やっぱり悔しいですよ、なんでこれだけのものを描ける人があんな風にならなきゃいけなかったんだろう?と思うと切なさが募ります。


<よだん>
この「風の向こうで手を振る」人が、「太陽と埃の中で」の「風吹く丘の少年」と重なると感じるのって僕だけかなぁ?

<よだん2>
このアルバムに付いてきたプロモBDがあまりに酷くて逆に必見w
唯一の見どころは「こんなに夜景が綺麗に見られるんだね」と驚いたブルーレイの画質w

「これで大丈夫なわけがない」という全く覇気の無いASKAの表情、「1日で4曲くらい録っただろ?」と感じるやっつけ全開の内容、「21世紀になって10年以上経つんですけど…」とツッコまざるを得ないダサダサのカット割り・エフェクト…

ここまで酷い作品も珍しい…アルバム自体の内容が良いだけにより酷さが際立ちます。

■ASKA「僕にできること」

僕にできること ASKA
震災チャリティーとして配信で不定期にリリースしていた昭和歌謡のカバーをまとめたアルバム。

まぁ「昭和が~」の時に書いた通り「ASKAってカバー向かないわ」という印象は拭えないトコロ。なんというかなぁ…良くも悪くも“ASKAが強い”んですよ。でも 自分の歌詞の時ほどの圧倒感もないから、聴いてるとBGMともアートともいえない非常に中途半端なテンションになるという・・・。

とはいえ収録曲の7割は「スタンダード」と言っていい超有名曲なので、聴きやすいアルバムになってます。

最大の聴きどころは“日本歌謡史を代表するダメ男”でお馴染み「木綿のハンカチーフ」。いやーASKAが歌うにはピッタリw


そもそも、この曲を男が歌うってのが非常に面白い試みでして。

歌詞の構成的にはABメロできっかりと別れた男女デュエット。
つまり太田裕美をはじめ女性ボーカルが歌うときは「前半の男パートが回想、もしくは想像」、一方で男性ボーカルが歌うと当然「後半パートが想像」となるわけです。

んでこの曲の肝は「田舎 で健気に待つ女ゴコロ」と「都会に浮かれて地元彼女を捨てる気満々な男のクズっぷり」の対比。

この男、最初からもう「君への贈り物を探す“つもり”」とか言ってるわけですよ。
もう出発から都会の暮らしに浮かれまくり、都会の絵の具に染まる気満々。なんなら電車出た瞬間から女への意識は吹っ飛ぶ勢いw。
んで「いい人」ぶりたいから優しくしてるだけで、ぶっちゃけ見送りの時点で既に彼女を鬱陶しく感じてるところがありありという、潔いクズっぷりw

そんなダメ男を、ド頭の“ASKAらしくない”サラッとした歌で立体化しているわけですよ。
ここは多分“狙って気持ちを込めてない”んだと思う(←言うのは簡単だけど超高等テク)

しかもこのAメロでは、ダブル(同じパートを2 回歌ったものを重ねて微妙なズレ感を出す手法)的なエフェクトをかけて自身の声を結構加工してるんですけど、これもASKAにしたら非常に珍しいコト。
「とにかくここを無機質にしたかったんだろうな」と推測できるわけです。

一方女性パート、女性ボーカルの場合「おそらく帰ってこないと分かりながら、前向きな言葉を発し続ける」という“健気さ”を表現するのが大切なわけですが、ここをあえて「憂い」成分を加えずにカラっと歌います、そうすることで、

「あいつは何も知らずに俺を信じてるぜー、俺も罪な奴だな、フッ」
という“クズ男独特のムダなポジティブさ”を立体化しているという。
この男、ガチで女がハンカチーフ欲しがってると思ってるよオイ、みたいなw

これは、楽曲を「素材」とした時の「シェフによる調理法の違い」を感じるには適切な作品だと思います。

その他、「SCRAMBLE」の習作となっている感じの「空の星屑」、僕が個人的に大好きな「さらば恋人」など、聴きごたえのある楽曲が多数収録されています。

一方で「旅人よ」とか“やっちまってる”感がある曲も散見されますが…苦笑
やっぱこの人はゴージャスなサウンドありきだなー、宅録っぽい音とかは似合わないですね…。

あとASKA位歌の上手い人が歌うからこそ、布施明、マチャーキ、ジュリーなどこれらの楽曲のオリジナルを歌った方々の偉大さが分かりますね…

■ASKAコンサートツアー「ROCKET」

さぁ、いよいよラストだ―。
久々のアルバム「SCRAMBLE」を携えての全国ツアー。

やっぱこの人は“アルバムありき”ですよ。
アタマ3曲、本編ラスト2曲をニューアルバムからの楽曲でイケるだけで、ここ数年のライブとは全く別物。
サウンドの瑞々しさ、ステージの空気、本人のテンションなど総てが明らかに違います。
新曲が入ることで既存曲も輝きを取り戻します。

とはいえ「朝をありがとう」「バーガーショップで逢いましょう」あたりでコーラス隊が振付けしたり、左右動き回って煽ったりするのに、本人と重鎮メンバーは“我関せず”で微妙な空気になっちゃってたりとか、“明るく振る舞うには無理があるわー”と感じる瞬間は散見されましたが…苦笑

あとこのツアー、照明のクオリティがエラく落ちてるのが気になったのを覚えてますね。「そのパターン前の曲でも使ってなかった?」みたいなのが凄く多かった。

今思えばこういう節々に歪みが出ていたんでしょうね…

んでやはり、完全に浮きまくり・暴走しまくりで演奏された「Kicks Street」に何かを感じずにいられないという…。
この「Kicks Street」をはじめ、歌から伝わってくる情報量としては「歌の中では不自由がない」「Far away」といったダークな曲の方が圧倒的に大きかったし、やはり嘘は付けない人です…

とはいえ全体としては締まりのある非常に良いライブだったと思います。

このツアー、アルバム同様にどこか「終わり」を感じていたのかも、と思わざるにはいられません。
アルバム曲以外は「集大成」と言っていいようなベストな選曲、しかもオリジナルアレンジで原曲に忠実に演奏していたことからもそれが伺えました。

いやーー、それにしても諸々の事情を垣間見た上で「SCRAMBLE」「ROCKET」を振り返ると、“そんな状態で良くここまでのクオリティでやれたよな!?”というのに尽きますな。

<よだん>
確か「ROCKET」ツアー中に“幻のCHAGE&ASKA復活”が発表されました。
もちろん嬉しかったんですが、一方で「ソロを突き詰める」と言ってチャゲアス止めてやっとアルバム出たところでもう戻るの!?というガッカリ感も少なからずあったのを覚えています。

んでもってその復活コンサートのキャッチコピーが「ヒット曲満載の…」といった“0点な文章”でゲンナリw

当時からメチャメチャ嫌~~~な予感がしたんですが、その予感は何百倍にもなって当たることに…汗

何となくこの復活って、CHAGEをはじめ旧知の人達による「ASKAの洗脳を解き、クスリから足を洗わせる計画」だった気もしますね…

■おわりに

いや~思い付きではじめて後悔すること数知れず…苦笑。
とりあえず、現状最後の活動までたどり着きました。

個人的には改めて聞いてみて色々な発見があったり、ノスタルジーに浸ったりとなかなか楽しかったです。

色々と不快な思いをする方もいると思いますが、まぁイチ痛いファンののーがき、あくまで“シャレ”と捉えていただければ、と。

今はとりあえずどんな形でもいいんで、また新しい曲が聴きたいなぁ、という気持ちが強くなっていますね。
てなわけで、読んでくださった皆様、ありがとうございました。

-C&A