音楽とかギターとか育児とかテキトーに

どこぞの馬の骨が、ダラダラと浅い知識を殴り書くブログ。

C&A

再考CHAGE&ASKA年表 2007年

2015/05/17

CHAGE and ASKA man and woman

いよいよCHAGE&ASKA、実質ラストの活動がはじまる2007年。
今回は語りまっせーw


■シングル「Man and Woman」リリース

実質のラストシングル。
先に言っときます…異論は認めません…

CHAGE&ASKAの最高傑作です。

メロディー、歌詞、歌唱、アレンジのすべてに非の打ちどころが無い、それまでの曲に対してひとつ上のフィールドにいるような存在感を持っている曲。
「完璧な楽曲」というのがあるならば“これ”という位に素晴らしい作品です。

2000年代のチャゲアスが嘘と虚飾にどれだけまみれていたとしても、ASKAがどれだけ薬と女にまみれて我を失っていたとしても…

この1曲があるだけでその総てが報われるとすら感じる名曲。

とにかく「美しい」そして「優しい」。

大抵の曲で消化不良を起こしている輪廻に関する内容も、この曲に限ってはしっかり作品の中に昇華され素直に入ってきます。
特に間奏からラストのサビに広がっていく爽快感は至福。

この曲が世の中に広がらなかったことが残念でならない。
本人的にも絶対にこの曲に”手ごたえ”はあったはず。

というかこの「Man and Woman」のリリースから「WALK」ツアーの前半あたりまでのASKAって、“ここが絶頂期”と言っていい位の状態なんですよ。
声がメッチャ出てるし、ライブでも歌に対する集中力は凄い。

作品も数は生み出せてないけど「Man and Woman」「UNI-VERSE」「L&R」といった名曲中の名曲を生んでいる。
極端な話、この時点の実力として切り取ったら世界でも3本の指に入る位のミュージシャンだったと思う。

んで、ここからは完全な推測なんだけどその「自身の充実した状態」と「周囲の反応・評価」のギャップに非常に苦しめられていたんじゃないかな、と。

この前の時点までは「喉を壊している」っていうのが実は言い訳のよりどころになってた気もするし。
ところが自身のキャリアでも最も声が出る状態になり、しかも「SAY YES」や「WALK」を超えるような楽曲も生み出している…なのに周囲の反応は薄い

これじゃどこかで糸が切れても仕方がないよなぁ、と。
世の中のリアクションっていう意味では「薄い」どころか、本人的には「ほとんどない」という感じだったんじゃないかなぁ、という気がするし。

「目に見えるもの」という意味ではセールスとかヒットてな数字になるんだけど、その後ろには総てのモノを作る人間の原始的な欲求である「多くの人に知ってもらいたい」っていうのがあるわけで、それが全く満たされないという状態に対する虚無感みたいなのは想像を絶するのではないか、と。

というかですね、世間とかファンとか以前に、周囲の運営側の人間に対しての疎外感・不信感がハンパなかった気がするんですよ。

そもそも身内に「Man and Woman」をJ-POP史でも屈指の名曲と認め、本気でミリオンセラーを目指そうとした人間がどれだけいたか?というハナシ。

僕がファンクラブを解散てな話を聞いても全く感傷的になれない理由がここ。
何度か書いてますが、ASKAが堕ちた主原因のひとつが運営の悪さと考えているため。

これは事件前から度々書いてたけど、この辺りから後ろの運営のやってることには「?」が付きまくりの不信感ありまくり(ダサダサのホームページリニューアルとかw)。

「Man and Woman」が出来た時にしても、既にこの頃は運営側としては「収入の主体はライブ」、「楽曲制作/レコーディングはそのための材料」てな感じで動いてて、そこに乗っけた気がするんですよ。

もっと言えば“どうせ売れないんだから金かけてプロモーションしても無駄”と考えてたヤツが絶対にいると思う。

もちろんこれは、この頃の音楽シーンやチャゲアスの実情からみたら仕方ないことなのかもしれないんですが…

それにしたって相手は「Man and Woman」だぞ!

この曲をその他楽曲と一緒くたにして、適当なプロモーションしかしなかった連中の耳が節穴すぎる
それこそ会社や、自分の人生をかけて、損得抜きにでも世に広める活動をすべき曲だったと思う。
そうすれば、昔のように200万枚は売れなくても、200万人以上に届けることは不可能じゃなかったはず。

それを「コアなファン以外は誰も知らない」てな場所に押し込めた連中を僕は許せない。

だってこの名曲に対してやったコトといえば「3万枚限定シングル」。
「どーせ何したって売れねーよ」「でも出せば3万人位は買うやつがいるからとりあえず小銭かせいどけや」てな本音が聞こえてくる曲もファンもナメ切った施策という情けなさ…

そりゃASKAもグレるわ、と。

とりあえず…
このブログ読んでるチャゲアスファンじゃない皆さま、他の曲は聞かなくてもいいですから、この曲だけは聞いておいてください


とりあえず黙ってこれを聞け!とw
名曲は自然とプロモもいい感じになるんだよなぁ。

ちなみにこの曲「Here and There」っていうCHAGE曲とセットでリリースされています。


ん~ひとつ前の「夢の礫」といいCHAGE曲シングルのチョイスが甚だ疑問。こういう「壮大だけど何言ってるのかよく分からん曲」てのはASKAで充分だと思うんだけど…苦笑
「ボクラノカケラ」「GIVE&TAKE」みたいな爽やかなポップロックか「ふたりなら」「two of us」みたいなシンプルなラブバラードがCHAGEのツボだと思うんだよなぁ…。

■アルバム「DOUBLE」リリース
とうとうチャゲアス実質のラストアルバム。
とはいえこのアルバムでも「ほとんど既発曲で新曲3曲くらい、ふざけんなバーカ」現象が絶賛発動しちゃってるわけですが…苦笑。

CHAGE曲はかなり充実しています。ライブで聞きたくなるポップチューン「ボクラノカケラ」、彼らしいダークなロックナンバー「Wasting time」とフックのある名曲揃い。

一方で…ASKA曲…求心力が全然ね~~~

「Man and Woman」で力尽きちゃってますw
新曲は「パパラッチはどっち」と「地球生まれの宇宙人」の2曲だけ、どっちも他にドカんって曲があって「悪くないね」ってなるタイプの地味ソング。

まぁ「パパラッチはどっち」のコミカルな歌詞はいい感じですが。
古い無声映画を思わせる世界観がお洒落、こういう歌詞を書ける人ってホントいないです。

もうASKAの楽曲制作は山籠もりした陶芸家みたいになっちゃってたんでしょうな…苦笑

あとは(割とどうでもいいですが)「36度線」の“それ聞いて誰が幸せになるの?”っていうマスターベーション全開なリアレンジがなかなかいい味出してますw

決して「最後を華やかに締める名作」とはなってませんが(汗)、色んな意味での“CHAGE&ASKAらしさ”は楽しめるアルバムだと思います。


「地球生まれの宇宙人」って”THE・ASKA”な言い回しだよなー

■コンサートツアー「DOUBLE」
「NOT AT ALL」以来のアルバムツアーにして、バンドスタイルのレギュラーツアーでは実質ラストツアー。

もうこの頃にはチャゲアスふたりの関係・状態はボロボロだったと思われます。

実はこのツアーに関しては、ご本人にかなり近しい関係者が「ふたりの声が響かなくて悲しくなった」などと言っているのも聞いたこともあったりします…

ただし…

そんな事とは知らずに見ている客に対してはこのツアー、

雰囲気の悪さを…

“クール”

という言葉で上手く誤魔化しきったという印象があります(苦笑)

音楽などクリエイターの世界ではままあることですが、人間関係や経営状態の悪さが作品に対し必ずしもマイナスに働くとは限らない現象が発動していますね。
ビートルズの映画「Let it be」の世界観です。

まず、もはやゲスト芸能人呼んでふたり並んでワイワイ撮影出来る状態ではなかっであろうオープニングフィルム。
なんと“CHAGEとASKAを別撮り”という力技で乗り切りますw

ところがどっこい、これがいつもの学生演劇・三文芝居に打って変わって、ヨーロッパ映画のようなセンスのいい短編ムービーに仕上がってしまっているという…
これなら「ファンじゃない知り合いと行っても恥ずかしくない」と思える出来w

これCHAGEの発案らしいんですけど、納得。
こういうセンスと嗅覚は圧倒的にCHAGEの方が上ですな。

コンサート内容はとにかく無敵モードのASKAボーカルがグイグイと引っ張る感じ。

本当にこの辺りでのASKAのボーカルワークは神がかってます。
「熱い想い」「風のライオン」などの初期 ・中期のキー激高曲もなんなく歌いこなします。

今DVD見ると「ほとんどソロ曲じゃん」という気がしなくもないですが…苦笑

一方でCHAGEは何と言っても「Wasting time」の熱唱、カッコ良すぎ。

バンド含めこのライブ、トータルで一番の名演は間違いなくこの曲。
多分これは状態が良くない中で明るい曲をやるとどうしても「演技」が生まれちゃうわけで、その必要が無いダーティーな曲の方が素直に演奏を感情にぶつけられるからなんだろうな、と…。

それにしても一番の名演が「時間のムダぁ~」と熱唱しているという皮肉w


カ、カッコ良すぎる・・・

サウンドも「洗練」という言葉がピッタリくる感じ。
音数は多いはずなのに、総ての音が重ならずにあるべき場所にハマっているようなクリアなサウンドは見事。

照明なども含め、このツアーの「作品性」に対する集中力は本当に凄いです。
まぁプライベートがボロボロな時って意外と仕事に集中出来たりするじゃないですか?そんな感じかとw

もっとも、DVDを良く見直すと予め決められた箇所以外にふたりの絡みがほとんど無かったり、ステージ上で目を合わすことが皆無だったり、CHAGE曲のASKAのコーラスがテキトーだった…(あっ、これは昔からかw)
とまぁ…「悲しい時ぃ~」も散見されますケド。

最後に細かな見どころをいくつか。

・「GUYS」アウトロのリーディング


ライブでしか楽しめない部分ですが、極上のグルーヴがループする演奏にのってASKAが淡々と言葉を発するのがカッコ良すぎ。
というかこのツアーのGUYSがカッコ良すぎw

・「YAH YAH YAH」のAメロ

何度もこのブログで書いてますが、この頃の「YAH~」の1番Aメロはベースのためにあります

ピック弾きゴリゴリの8ビートが素晴らしすぎ、ベース聞いてるとボーカルに耳が行きませんw
映像チームも「誰が主役か」を分かっててサビ前のブレイクでカメラに向かって恵美さんがピックを投げる瞬間をバッチリ押さえている。
こういう「プロの仕事」にはグッと来ますね。

全体を通してもこの洗練された空気感は好きですし、ドロドロも含めた色んなものをASKAのボーカルが押さえ込んで、プラスの結果を引き出した非常にスリリングなツアーだったと思います。


CHAGEらしいポップナンバーの名曲。
でも今聞くとこの曲の歌詞も意味深なんだよなぁ


人呼んで”ストーカーソング”w
ヨーロッパ映画を思わせる歌詞が素敵。


鳥肌もの、圧巻のパフォーマンス。
超高音でハモるCHAGEパートも凄まじい・・・
こんなこと出来るユニット、他にいねーぜ。

-C&A